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3/23 村冶佳織・塩谷哲デュオコンサート@小平

村冶佳織・塩谷哲デュオコンサート@ルネ小平

相模大野、入間ときて3回目、そして今回のデュオの最終日。
前回の入間からまたパワーアップしていました。

セットリスト

The Dew of Life (塩谷哲) / ピアノソロ

・ 2つのメヌエット (BWV Anh.114 & BWV Anh.115) / ピアノソロ

・ 愛はきらめきの中に (Bee Gees) / ギターソロ

・ アダー・ジェット(交響曲第5番嬰ハ短調 4楽章) (マーラー) / ギターソロ

・ Morning Bliss (塩谷哲) ~主よ、人の望みの喜びよ (J.S.Bach)

・ Azami (塩谷哲)

・ 88 + ∞ (塩谷哲)

・ 「ドリー組曲」 (フォーレ) より

   第1番 子守唄

   第4番 キティ・ワルツ

   第5番 優しさ

   第6番 スペイン風の踊り

・ アルハンブラ宮殿の思い出 (タレガ) / ギターソロ

・ 「スペイン舞曲集」(グラナドス)より

   第5番 アンダルーサ / ピアノソロ

・ Impromptu for Guitar and Piano (塩谷哲)

・ Spanish Waltz

アンコール

・ タンゴ・アン・スカイ(ディアンス)

・ カヴァティーナ

SALTさんは中1まで小平に住んでいたということで、
「僕にとってスペシャルな日。45歳になって帰ってきました(笑)」

SALTさんのソロ「The Dew of Life」で始まります。
私にとっては、この曲は水の流れのイメージ。
基本的には落ち着いてゆったりとしている流れなのですが、今日はちょっとだけ落ち着きないというか、流れが乱れている?そんな気がしました。

「2つのメヌエット」

つづいてもピアノソロ。ピアノと遊んでるみたいにすごい勢いで弾くパートと、語りかけるようにゆったりとしたパート。

「愛はきらめきの中に
ここから2曲は村冶さんのギターソロ。

ビージーズの曲をクラシックギターにアレンジしたもの。
やさしく、あたたかく。途中から右手の伴奏が変わり音が細かくなり、よりクラシックギターらしくなる。

「アダー・ジェット
ビスコンティの「ベニスに死す」という映画でも使われたというマーラーの曲をアレンジしたもの。
遠い過去、ちょっと心あたたまるような出来事、今はもう会えない人を思い出しているようなノスタルジックな、せつない感じ。

Morning Bliss主よ、人の望みの喜びよ
ギターの音色が遠くからやってくる。いつもと違ってもっとカラッとした感じ。
そこにピアノが余韻を与えるというかやわらかい風を送っていく。
ピアノだけの白い世界になり、自然とバッハの曲に流れていく。
美しいぞ。ここでもギターの乾いたメロディにピアノが水分を与えていくようだ。

Azami
小さいけれどしっかりと根を張ってちゃんと生きている。自然の強さ。
そして、ピアノはやさしく、力を与えるように吹いている風のよう。
ギターもピアノも感情移入しすぎず、なにかいとおしいものを客観的に見ているようなおだやかさを感じる。

「88 + ∞」
ふたりそれぞれ楽しく、好きなように弾く。
ダダダッ♪ というところだけ合う。
同じ場所にいて好き勝手に遊んでいるけど、互いの存在は意識していて、ときどき目が合うとニッコリする、みたいな雰囲気。

2部はまずフォーレの「ドリー組曲」から。
もともとピアノの連弾用に作られたらしく、かわいらしい雰囲気の組曲。

「第1番 子守唄」
ゆったりやさしく。ギターのメロディが語りかけるように、お話をきかせるように。
ピアノは、ポーン、ポーン、とやさしく体をなでてくれるようなやさしいぬくもりを感じる。

いい夢を見られそうな心地よさ。

「第4番 キティ・ワルツ」
子供が自分たちの好きなように楽しそうに、くるくる回りながら踊っている。
ちょっとつまづきそうになったりすることまでも楽しくなっちゃって、キャッ、キャッ、という笑い声まで聞こえてくるようだ。

「第5番 優しさ」
決して悲しいとか沈んでいるわけではないのだけれど、誰かが自分のためにしてくれたことにたいしてなぜかイラッとしてしまう。
「あー、なんで人の気持ちをそのまま受け入れられないんだろう」なんて、ちょっと自分がイヤになる。
そんな感じ。

「第6番 スペイン風の踊り」
カラッとしてる。パーッと明るい世界が広がる。
楽しい。心からの笑顔。空は青い。
足で細かいステップを踏んで、手を高く伸ばしたり、長いスカートをひるがえしたりしながら踊っている。気持ちが上のほうにむかっている。

「アルハンブラ宮殿の思い出
ギターソロ。ギター奏法のひとつ、トレモロが多用される。
ノスタルジーを感じさせる。遠い昔に自分が見たことのある風景。
目を閉じるとしっかり浮かんでくる。そこで見たもの、感じたものは決して忘れない。


「スペイン舞曲集」より第5番
ピアノソロ。縦の音と、横に流れるメロディ。
しゃきっとしているように見えて、その中に悲しみとかさびしさを隠しているような。
弱さを抱えている自分もわかっているけれど、あえてその弱さを奮い立たせて強くあろうとする、みたい。

「Impromptu for Guitar and Piano」
「スペイン風であり、現代風であり、でもどうしてもフランス風にもなってしまう」という、SALTさんが書き下ろしたピアノとギターの曲。

ギターのメロディから。まっすぐに立っているのに深く沈んでいくようだ。
不安を抱えながら暗い中を進んでいく。
ピアノの音が遠くにある光を感じさせ、それに導かれるように進んでいく。

不安、緊張感。自分しかいない。光に手が届きそうになったのに、やっぱりまだ届かない。
あぁ、どうしよう、と思っていると一番最初の場所に立っていて、ガシャーン、というピアノ音で我に返る。

あれ、今のは夢だったんだろうか。

「Spanish Waltz」
ギターの横のメロディに、ピアノのジャカジャカとした縦の感じ。
ギターがメロディをとるとピアノは熱い風を送る。その風の中、ギターの音はそこにしっかりとすっと立っていて、風には負けない。
この間聞いた時よりも強さを感じる。

自分の真ん中に1本、ピッとまっすぐにある強いもの。どんなに熱くて強い風を受けても揺らがない、倒れることはない。
強い意志。自分の信念。


アンコール
村冶さんがソロでもよくやっているという「タンゴ・アン・スカイ」。
こちらはタンゴだ。
スパニッシュとタンゴは、同じ「赤」でもちょっと違うのね。

最後の「カヴァティーナ」。
美しい。とってもきれい。


たった3回しかやっていないのに、3回目はもう変わっていました。
互いの音を聴き合っている感が強くなり、互いの距離がより近づいた感じがします。
やるたびに深くなっていきそうだし、ここで終わるのはもったいないので、またぜひやっていただきたいです。

村冶さん、前半はイッセイ・ミヤケのブルー系のプリーツの衣装、後半は襟とウエストの辺りに民族衣装っぽい刺繍がほどこされた黒のブラウスに赤いふわーっとしたスカートを重ねて。
ビジュアルからしても美しい。
それでいて、きっと男らしいというかさっぱりとした性格とみた。

SALTさん、ピアノとギターは音量差があるので「ギターの余韻を感じながら」の演奏を心がけていたそうです。
ギターの音を掻き消すことなく際立たせ、後押しする。
ほんとにSALTさんのピアノはすばらしいと思う。


そうそう。
SALTさん、髪を切ったばかりで、「そこまで?」というぐらい左右がかなり短く刈りあがっておりました。潔いくらい。
そのうち伸びる、かな~?



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コメント

即興は・・・とおっしゃていた村治さんを引っ張るSaltさん。どんどん演奏が変わっていく様子が面白かったですね♪

そうそうsaltさんの髪は、、、まだ寒そうでした(笑)

投稿: hiro | 2012.03.24 23:24

>hiroさん
村冶さん、即興増えてましたよね?
ご自身もSALTさんとの共演を楽しんでいらっしゃってるようでしたね。

前世パリジャン、突っ込みまくってましたよねsmile

投稿: めい | 2012.03.25 23:10

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