« 10/16 もみじ市 2011 | トップページ | 10/23 上川隆也「隠蔽捜査」「果断隠蔽捜査2」 »

10/22 塩谷哲 with SALTストリングス@所沢

塩谷哲 with SALTストリングス@所沢ミューズマーキーホール
塩谷哲(Pf) / 井上陽介(B)
ストリングス・カルテット:藤堂昌彦・徳永友美(Vn) / 岡さおり(Va) / 結城貴弘(Vc)

とりあえず、セットリスト

= 1部 =
Englishman In New York (Sting)
Wishing Well
pray
Fruitful Days
EARTH BEAT (大地の鼓動)

= 2部 =
Morning Bliss / SALTソロ
2つのメヌエット / SALT, 藤堂昌彦(Vl), 結城貴弘(Vc)
Life With You
Ladies In Mercedes (Steeve Swallow) / SALT, 井上陽介(B)
G線上のアリア (J. S. Bach)
Tang Fugata (Astor Piazzolla)
Spanish Waltz

= Enc =
Preciousness

この編成でのコンサートは、春日井につづいて2回目。
そのときにこれからの進化が楽しみだなぁと思っておりました。

春日井では、初めてということもあってか、MCでもかなり陽介さんに頼っているところがありましたが、なれたみたいですね。
弦カルの方々が、SALTさんに(笑) 
(SALTさんのMCに引き気味、でしたからcoldsweats01)


・Englishman in New York
冬のキンとした冷たさと、なぜかあたたかさを感じる曲。外が冷たくても心の中があたたかいから大丈夫、みたいな。
弦カルの方々のひとりひとりのソロがあるのだけれど、クラシカルだけではない、遊び心のあるソロだったなぁ、と。
こういう方々だからSALTさんと一緒にできるのかな、とか思う。

SALT:普段ピアノ弾いてますが、頭の中にいろんな音が鳴っていて、ピアノでしか表現できないのがもどかしく思っています。ストリングスの響きが好きで、この人達と一緒に表現したいと思いました。

・Wishing Well
ざわざわとしたすとりんぐすにゆったりとしたチェロのメロディ。冒頭の部分だけでグッときます。
ストリングスの音はゆったりした空気の中に、あたたかくてやわらかいものをたっぷり含んだような音。
ピアノは静かであたたかく、ピンとしたまっすぐな強さを感じる。

SALT:今年はいろんな天災や人災があって、一時期は音楽をやっていていいのだろうかとも思いました。
次の曲は震災とは関係なくて作った曲ですが、いろんな思いを自分も感じることのできる、音楽の力をあらためて感じる曲です。心をこめて演奏します。

・pray
冒頭のチェロの響きだけでぐっとくる。
心のなかにざわざわとした風が吹いて、ぐっと下のほうに沈み込んでいきそうな気持ちをギリギリのところで持ちこたえて、それをまとめて一気に上に向かって放出する。祈り、という形に変えて、もう戻ってこないように。

・Fruitful Days
ガラっと雰囲気変わって、明るい色、赤、黄色、オレンジ、といった色が飛ぶ。音が上に向かっている。上には青空。
Vlのメロディがゆったりとした落ち着き、そして何事にも動じないどっしりとした強さを感じさせる。ピアノの音は生き生きとしている。
最後はパッ、とはじける。


メンバー紹介。
バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、それぞれの音を鳴らしてもらって紹介する。

(Vlの藤堂さんの紹介のときに、「Hands of Guido」のレコーディングで田中義人さんが紹介してくれたのが藤堂さん、という話のあと)

SALT:いくつなの?29?ひとまわり違うのか。
若い人と共演すると、聞いてきた曲も違うんです。僕らはクラシックやJazzにコンプレックスをもっていた最後の世代だと思うんですけど、彼らはそうじゃないのかな。すごくフラット、音楽に対してまっすぐなところがいいなーって思います。

・EARTH BEAT
広い大地、大きな太陽、地平線。遠くまで音が響いていく。
ストリングスの音が地上に大きく旋回するように流れる。べースが鼓動をきざむように。ピアノの音は、まるで地下から静かに波打って上に押し上げていくようだ。

ズシン、と沈み込むような音。下から新しいなにかが生まれてくるような強い力。
その上に流れるストリングスの音。
生命力、力強さ、大きさ、広さ、躍動感。
すべてが共鳴し、共存している。

・Morning Bliss
すっきりとすがすがしい透明な音。これからなにかが始まる。
ピアノの音の中に、キラキラしたものが舞っている。その空気の中に包まれていると自分の中に活力が満ちてくるようだ。
これから何かが始まるという期待感と、おだやかな気持ち。自然と視線が上に向く。そしてまた遠くから聞こえてくる音に耳を傾けていると、ますます心の中に力が満ちてくるようだ。

・2つのメヌエット
SALTさんと、藤堂さん(Vl)、結城さん(Vc)の3人で。
藤堂さんと結城さんは原曲のままのクラシカルな雰囲気で。
その合間にSALTさんがすごい勢いでSALTバージョンの「メヌエット」を弾く。元は同じ曲なのに、静と動、といった対比がおもしろい。

SALT:次の曲は1stアルバムのときに、広い部屋にピアノを置いて蓋を取って、その周りをストリングスで囲んで同録した曲です。ロマンティックというとはずかしいですが、映画音楽のようなイメージで作った曲です。

・Life with You
静かであたたかいピアノ。そしてやさしいストリングスの音。
あぁ、いいねぇ。
ストリングスの音が聴いているほうの心まで震わせるようだ。そして心が動く。うれしくて、幸せで心がわきたつようだ。


SALT:Steve Swallowの「Ladies in Mercedes」という曲です。メルセデスに乗った淑女達、ですかね。叶姉妹でしょうか?ゴージャスな(陽介さんが「古いね~」)メルセデスに乗ってるんですよ!(陽介さんはしばらく笑ってる)


・Ladies in Mercedes
ピアノが動き、ベースが応える。ベースが動き、ピアノが応える。
ピアノがぐるぐると動き始め、ベースが一緒に乗ってころがっていく。ピアノが横道にそれたり、方向変えたりしてもベースは一緒になって動く。
陽介さんだったら、間違いない。そういう安心感もあるんだろうな。

ベースソロ。ベースは歌っている。それこそ口笛でも吹くみたいに。ここではベースが何をやってもピアノが追いかけてくる。
ぐるぐるぐるぐる。このふたりにかかったら、何でもあり、なんだ。


弦楽器は「ビブラートかかるでしょ、あなた」とか、「クレッシェンドかかるとか、あなた」とか言いながら、いちいち藤堂さんに弾かせては「ちきしょー」「うらやましい」とか言ってるSALTさん。

・G線上のアリア
ストリングスの音に心がぎゅーっ、となり、ピアノはそこに少し違った風を送る。光を加えていくように。静かなストリングスの風が広がり、ピアノのきらめきがさらさらと旋回しながら流れていく。最後はすべてがひとつに溶け込んでいく。


SALT:弦楽四重奏はバッハの頃からあって、ピアノはそれに比べたら新しい楽器なんですよね。ハープシコードやチェンバロみたいな小さな音しか出なかった。コンサートホールようにピアノが発達してきたんですね。僕も時代に即して変化していくのと、古いものも大事にしていきたいです。

ピアソラはタンゴの革命児と言われてますが、当時のタンゴ界の人からは叩かれたそうです。何か規制のものを打ち破るエネルギーはすごいです。


・Tango Fugata
チェロの強い響き。バイオリンの強い響き。それだけでドキドキする。
ピアノは下にズシズシと重く響く。べースは弓を使っている。赤くて、重くて、強い。

同じようなメロディが波のように繰り返される。だんだんとそれが大きな波になる。
ストリングスの音が緊張感を与える。ピアノとストリングスの音がバチバチとはじけあうようだ。
いいねー。かっこいい。


SALT:タンゴのキレというか、足の絡み具合、情熱的でセクシーですよね。タンゴにしてもサルサにしても踊りに直結してるんですね。それを理解するとその世界にまたグッときちゃうんですよね。

ストリングスというと美しい曲をイメージすると思うんですが、今みたいにこすれる音、ジャカジャカした音、雑音というかそういう成分が結構あるんですよね。(また藤堂さんに弾かせる。ピアノを弾いて)きれいだな。

・Spanish Waltz
ピアノの強いメロディにストリングスが熱い風を送っている。すごい圧力を感じる、熱い風。
ピアノの音が強くなり、ストリングスのボン、ボンという音と、ジャカジャカ、という音が出るたびに、全体の音の温度が上がって増幅していくようだ。

途中、ピアノが熱い風をおさめようとするようにゆったりと流れ、バイオリンがまだ少し冷たい風を送る。そしてチェロ、ベースの低い音が静かに流れ。。。

元のざわざわとしたストリングスととピアノのメロディがどこからかやってくる。
前よりももっと大きい風となって、ぐるぐると勢いよく、熱さもまして強く吹く。最後は全部がまとまって、ビュン、と吹く。


SALT:人が一つのアンサンブルをするというのはいいですね。これからもこういう活動をしていきたいと思います。

・Preciousness (SALTソロ)


あっという間に終わっちゃった、という感じです。
充実感たっぷり。

SALTさんの頭の中で鳴っている弦の音を具現化したというこのプロジェクト、ますます楽しみです。

|
|

« 10/16 もみじ市 2011 | トップページ | 10/23 上川隆也「隠蔽捜査」「果断隠蔽捜査2」 »

salt」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/144322/53058561

この記事へのトラックバック一覧です: 10/22 塩谷哲 with SALTストリングス@所沢:

« 10/16 もみじ市 2011 | トップページ | 10/23 上川隆也「隠蔽捜査」「果断隠蔽捜査2」 »