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9/15 塩谷哲・松本和将 ピアノ・デュオ

630コンサート~充電の1時間~
塩谷哲・松本和将 ピアノ・デュオ

9/15() 第一生命ホール

1時間のコンサート。
SALTさんと松本さんの2台ピアノです。
松本さんはクラシックのピアニストです。よくSALTさんのコンサートを見にいらしてるのですが、初めて生で聴きます。

セットリスト
F.ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」Op.53 (松本ソロ)
・ ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビー (SALTソロ)

C.ペツォルト(J.S.バッハ):メヌエット ト長調、ト短調 BWV Anh 114/115
C.ペツォルト=塩谷哲:2つのメヌエット

J.S.バッハ:インヴェンション 第1番 ハ長調 BWV772
J.S.バッハ=塩谷哲:インヴェンション 第1

・塩谷哲:ヴァルス
D.ミヨー:組曲「スカラムーシュ ScharamoucheOp.165bより

 1楽章 ヴィフ Vif  
 
3楽章 ブラジルの女 Brazileira

最初は松本さんが1人でピアノの前に。
出だしの音から、「うぉぉ~sign01きれーいhappy02sign01

松本さんが弾く「英雄ポロネーズ」は、力強くてしなやか。

トップのメロディのきらびやかさとベースの力強さ。
音が生きてるなー、って気がしてこれだけで感動的。

(余談ですが、「英雄ポロネーズ」と言えば、子供の頃に見た赤いシリーズで、水谷豊が出るピアノコンクールの課題曲がこれ。なので、出だしのメロディをとても印象的に覚えているんですねぇ。)

つづいてSALTさんだけがピアノの前へ。「Waltz for Debby」。
最近よく弾きますね。

最初に高音を1音響かせ、その余韻が上から降ってくるところにゆったりと単音のメロディを重ね、左で静かにやわらかいハーモニーをのせていく。

この曲のちょっとかわいらしい雰囲気は残しつつ、秋のちょっと冷たい風が吹いてきました、というような冷たさとあたたかさが混じる雰囲気。
ちょうど今の季節に合う感じです。

ここからはふたりで。

松本さんが「バッハが作ったと言われていた」、そのままの「メヌエット」を弾きます。
2本の平行線が描くメロディ。すべての音の粒が揃っていてきれい。

つづいて、SALTさんが自分でアレンジした「メヌエット」を弾く。

2本のメロディの線に色づけをすると、こうなりました、というのが今更ながらすごくよくわかりました。

「あれ、2人の音、似てるかも?」


だからひかれ合うのか、それとも歩み寄るうちに後から似てきたのか?
不思議ですね。

今度は、バッハの「インヴェンション」をSALTさんがそのまま弾く。
続いて松本さんがSALTさんアレンジの「インヴェンション」を弾く。
よりクラシカルに、いくぶんゆったりめ?

松本さんが自分が放った音を感じながら弾いてるなー、というのがすごくよくわかる。
そして、曲が大きく感じる。

ここから初めてふたりで一緒に弾きます。


Valse
SALTさんがステージ向かって左、松本さんが右。
この曲、小曽根さん以外の人と2台でやるのは初めて聴きますね。

波がざわざわと波立つ。大きい波と小さな波。

夜の海に月の光が反射している。波頭に光がきらめく。
夜の重さ。そこに波が大きくうねって夜の闇すべてを取り込むよう。いつのまにか表面がおだやかになる。
夜の闇、海の深さ。そして、月、星。神秘的。

星が空からこぼれ落ちたかと思うと、海の底からなにかつきあげてくる。そして海が大きくうねって、いつのまにかそれが闇に吸い込まれていく。そこに月の光が届き、光の幅が広がりまた波が静かに揺れている。
そんな世界。

この曲は、途中が楽譜に書かれていなくて即興演奏をするので毎回曲の雰囲気は変わります。

今回は松本さんもアドリブに挑戦です。

「楽譜に書かれているほど難しいことはない」とSALTさんが言って、松本さんは衝撃を受けたそうですが、SALTさんにしてみれば

「楽譜に書いてあるとそのとおりに弾かなくちゃいけないでしょsweat01
「僕なんかちゃらんぽらんですからsweat01

松本さんが「アドリブはどうやって弾くんですか」と聞いたところ、

「弾く前に聴こえてくるんですよ。
聴こえてこなければ弾かなければいいかも。
なんにも弾けなかったりして()
でも、そのほうが正直ですよね」と。

冗談ぽく言ってましたけど、そうなんでしょう。
でも、松本さんのところにもちゃんとメロディが聴こえてきたようですよ。

弾き手が違うと、曲の雰囲気も変わりますね、やはり。
うん、おもしろい。


「スカラムーシュ」は、6連弾のときにSALTさんと小原さんとで
やってましたよね。
子供がいたずらっぽく、遊んでいる、はしゃいでるみたいで楽しい曲。
小さくて多面体の音の粒、いろんな色の音の粒が鍵盤からはじかれてパッ、パッ、と明るい色を発して跳ねている。

3楽章のほうはもう少し大人というか、大人が子供にかえってはしゃいでいるみたいな。あー、こういうことして遊んだね。あれは楽しかったね。
たのしいことばかりが思い浮かんで、楽しくてわくわくするような。
ひとりよりもふたりだともっと楽しいね。
そんな感じでふたりとも楽しそうです。

アンコールは「あこがれのリオデジャネイロ」。
松本さんはリハのときにすでに自分で耳で聴いて弾けていた、そうです!
松本さん、この曲「すごく好き」で自分でも弾いてるらしいです。

そして、SALTさんに対して「リズムがいいから、僕は乗っかるだけです」とか言ってましたけど、いやいや通じ合ってますよ、おふたりとも。

最近のこの曲、先週のオーチャードで聴いたときも感じましたが、前よりもクールに聴こえます。
その、最近の熱すぎないクールな感じの松本さんのピアノでした。
音がとにかくきれいです。

(後のサイン会で、「音の鳴らし方を教わりたい!」と言っていたSALTさんです)

ふたりで音を投げて、受けて、また返して。
松本さんがこの曲に導かれて心の中からわいてくる、今聴こえてくる音を弾いてるんだなーというのが伝わってきます。

おふたりとも気負わずに、楽しいんでいるところがすばらしい。
見事に調和していると思いましたよ。
楽しいですheart

あー。1時間じゃ物足りないぐらいでした。

松本さんは、きっとこれからもっともっとすごくなります。そんな予感がします。

そして今日のSALTさんはとっても頼もしく見えました。
いつの間にか、自分より年下のミュージシャンからリスペクトされる存在になっていたのですね。
もちろん、SALTさんの松本さんに対するリスペクトも、ちゃんとありました。


クラシックだから、JAZZだから、こうじゃなきゃいけないとか、これしかできませんとか、私が好きなミュージシャンの人達にはそういうものがないんですね。

いいものは、いいんです。

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