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塩谷哲ソロピアノ@東京文化会館

AGA-SHIOヨーロッパ、アフリカツアーから帰国して初めてのコンサートです。

SALTさん、声がかれてましたcoldsweats01
体は元気なのだけれど、声だけがダメなんだそうで。。
「森進一ですsweat01

肝心のピアノのほうですが、ツアーの行く先々で得た経験が音になって表れていたように思います。

Set List
1. Morning Bliss
2. Do You Still Care?
3. la Pluie
4. 組曲「工場長の小さな憂鬱」

5. 2つのメヌエット
6. J.S.BACH「インベンション」より第1番
7. 佐渡おけさ
8. Yesterday (The Beatles)
9. Delicious Breeze
10.Someday My Prince Will Come
11.即興演奏「アフリカのコーラス隊」
12.Spanish Waltz

13.Preciousness

「Morning Bliss」。
遠くからまっさらな音がやわらかな光を連れてやってきて、周りに命を吹き込んでいくような印象。すっごくきれい。

「Do You Still Care?」
以前よりもメロディが強くなっている。音が流れるというよりも、音の塊がゴトゴト言いながら動いて、それが連なってメロディになっているような。さびしいって感じではなく、もっとサバサバしているような。
体の中からメロディがあふれ出してきて止まらない、って感じです。

「la pluie」
おフランス、です。。
目の前の雨よりも目線が遠く(過去?)にあって、そのときの思いにひたるのではなくて一瞬だけそのときの思いがフラッシュバックして、最後は雨とともにまた遠くに行ってしまった、いや自分で遠くに追いやってしまった。。そんな感じ。

組曲は、すごくひさしぶりに聴くような気がします。
なんか、前に聴いた時は物語が浮かんだのですが、今回は色と光の変化、が目の前に見えた気がします。印象って変わるものですね。自分のそのときの状態にもよるのかな。

「2つのメヌエット」は、最初かわいらしい感じで弾き始め、ほんの一瞬だけ間を置いて、すごい勢いで駆け回る。まるで子供達がぐるぐるぐると鬼ごっこでもしているみたい。
途中で一休みして、いい天気のもとで上を見上げて気持がおちついて、また子供達が橋回るのを見ている、みたい。

「バッハのインヴェンション」
「この場所でバッハのインヴェンションを間違えたのは僕ぐらいでしょう(笑)」
そのせい?なのか、なんか楽しそうに弾いているみたいでした。

「佐渡おけさ」
「AGA-SHIOのライブでやっていたものをひとりで弾いてみます」
ピアノだけだと、なんか..フランスっぽい??
ゆらゆら動く船に乗って揺られながら、見上げれば月夜で星がきらめいていて...
そこでふと口ずさんだのが、耳なじみのある「佐渡おけさ」だった。そんな感じ。

「Yesterday」
「AGA-SHIOのライブでは続けてやっていたので」
「佐渡おけさ」が月夜だったらこちらは昼間の光。夕方に近づいて少し翳ってきた日の光。そこにちょっとだけ甘い思い出がよぎってちょっと切なくなった。そんな感じ。

「Delicious Bleeze」
この曲は、軽い、明るいひざしでウキウキ。
自分自身が気持ちいい、楽しい、って思っているからその周り、見るものすべてがきらきら輝いて見えて、そのすべてに喜びを感じられるよう。

「Someday My Prince Will Come」
前の曲の幸せな感じをそのまま引き継いでいるような、やわらかくて幸せな感じ。
音が軽やかで、明るくて、うすいピンク色、って感じ。
SALTさん、今すごく精神状態がいいでしょ?充実感と達成感と。

即興演奏「アフリカのコーラス隊」
アフリカで感じたことがそのまま音になったような。
今までのSALTさんにはない感じです。
大勢の人が集まって、わーっと声を上げている。力強くて大地の風を感じるような。すごくきれいな声とか、そういうことじゃなくてもっとどっしりとした、土着的なもの。
音がまっすぐに上に向かってのびて、そこに大地の上を吹く力強い風。それらが大きく旋回してさらに大地の鼓動を生み出していくような、何かを押し出そうとする力強さと感じました。

「Spanish Waltz」
スペインに行ってフラメンコのギタリストの方と共演したそう。楽譜はないのでとにかくここ数年ないぐらい研ぎ澄まして相手の音を聴いたそう。
それで得たものが大きかったのか?
この曲は圧巻でした。音がより強く、深く、重い。
前よりももっとずっとどっしりとしていて、音が下に下に行っている。それでいてぐいっと前に押し出してくるような強さ、熱さがある。
ステージから発せられる熱と、圧、がすごい。
まっすぐで、迷いがない。この曲のときだけ、絶対温度が上がっていた、はず。

アンコールは、「Preciousness」
SALTさんが奏でる音響いているその空間、それまでも大事に包み込んで自分のものにしている。
最後まで音に浸れてうれしかったな。。


声が出なくて「ダメだ...」とか言いながらも、「しゃべりたいことがたくさんあるんです」と結構ツアー中のことを話してくれました。
これから追々、聴けるといいですね。

なにはともあれ。
無事に帰国されて、その経験が音になって聴くことができて、よかったよかったhappy01heart

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