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4/12(日)塩谷哲ソロピアノツアー@白寿ホール

白寿ホール2日目。
いやいや、お世辞ではなく、すばらしかったです。
1日めもそう思いましたが、なんだかもうアルバムに収録されている曲よりも進化しております。

2日目のセットリストです。1日目と若干、違ってます。

= 第1部 =
1. Don't Know Why (Norah Jones)
2. Forest
3. 2つの「メヌエット」BWV Anh.114 & BWV Anh.115 (J.S.Bach)
4.「インヴェンション」より第1番 BWV772 (J.S.Bach)
5. Mr. Madonna

= 第2部 =
6. Three Views of a Secret (Jaco Pastorius)
7. Walk Alone (Makoto Ozone)
8. Side by Side (We Go)~Bud Powell (Chick Corea)
10.組曲「工場長の小さな憂鬱」より
  I  純白の野心
  II 森に棲む妖精達のラベル貼り
  Ⅲ かそけきものたちの声
  IV 慈愛
  Ⅴ うつつと夢
  Ⅵ ニンフの囁き
  Ⅶ 彩られる明日へ

= Encore =
11. Preciousness
12. Keep Smiling!

「Don't Know Why」は、甘くてほろ苦くて..というイメージだったんですが、今日はもうちょっとおすまししたような、かわいらしい感じ。
なんかわからないけど気持ちがはずんで上に向かっていて、ぐいっと前に行きたくなっちゃう、みたいでした。

「Forest」は「僕にとってのエコソング」と言ってました。
大きな森は、ずっと前からそこに存在していて、ずっと森の時を刻んでいる。地面の下から、また古い時代からきこえてくるような音に包まれている、そんな大きさを感じました。森がより、大きくなりました。

「メヌエット」と「インベンション」
これも生で聴くと迫力ありました。「メヌエット」は音がポンポンはねて、子供がかけっこするみたいで、それに疲れたのかお昼寝。うとうとしていて、突然またパチッと目が覚めて思い出したようにまたかけっこし始める、みたい。

「インベンション」は、最初は原曲どおりに弾きます。(これが一番緊張するらしい)
2本の線が走って、出会ってまた分かれて。
そしてSALTさんアレンジへ。複数の線がまっすぐだけじゃなく、ジグザグ、曲線といろんな風に走り、それが束になってわーっと大きくなってうねったかと思うと、最後はまた細い線になって静かに終わる、という。
おもしろい。

「Mr. Madonna」は、トリオで聞いたときもすごいと思ったのですが、ソロでも、すごいです。
ビュンビュン飛ばす。
丸っこいものが止まることなくずーっと転がっていきます。まっすぐだったり、横道にそれてうねうねしたり、少しでも速く先に行こうと思って、思いっきりジャンプしてみたり。
丸が合体して大きくなったり、こんどは小さな丸に分裂してたくさんの丸で転がっていったり。
もうだれも止められません(笑)

「Three Views of a Secret」は、淡いトーンの中に、原色の強い色のメロディをバンバンとぶつけていく。
全体的に強い色になったり、また淡い色にもどったり。そして、淡い色の中に、細かい強い色の粒がパンパンとはじけたり。淡い色と強い色とが混ざり合うのではなく、それぞれが存在していました。

「Walk Alone」は、グレートーンの中、自分が歩いて行くところ、自分の視線の先だけに色がついてくる。
それは自分では気づいていなかったのだけれど、あるとき振り返ってみて、あれ、自分はこうしたかったんだ、と気づく。自分はひとりだと思っていたけど実はひとりじゃなかったんだ、そんなことに気づいて気持ちが前向きになっていく、みたいでした。

「Side by Side」は、かろやかに、ゆるやかに。
はずんでいる気持ちが、以前よりも強くなった、Happyの度合いが強くなったような気がします。自分から楽しい方向に持っていきたい、と思う気持ちが強くなったような。そしていつの間にか「Bud Powell」へ。

さて。組曲です。
生でまとめて聴くとすごいです。
私の頭の中に物語がしっかりとできあがっていきます。
頭の中に浮かぶ情景が、よりしっかりと見えてきたようです。

最初、何かに導かれるように、ドアをノックしてくみたいに道を進んでいくと、オーロラのような七色の光に包まれ、気づけば森にいる。

そこではどこからかなんだかわからない声が聞こえてくる。その声に引かれるように進むと、森から発せられる大きな空気につつまれる。森が持っている不思議な力。でも、なぜか森の悲しみも伝わってくる。

気づくと何か小さなものが目の前で動いている。すごい速さで、あちこちにいる。
何だったんだろうと思いながら、森の持っている力に包まれたのか、いつのまにかうとうとしていると、また何か小さなものが見える。
あれ、これは現実なの?夢なの?
と思っているとパチッと目が覚めて、あれ、また何か別の声が聞こえる。

上のほうでキラキラしているものが見える。そのうちに大地がうねりだす。
最初にここに導かれてきたときの音がまた聞こえてくる。(純白の野心、のメロディです)
その音が光を連れて自分のところに迫ってくる。その光がどんどん大きくなり、最後には大きく森全体を包む。

またオーロラのような光の帯がやってきて、さーっと通り過ぎたかと思うと、森はなくなり、自分は元にいたところに戻っていた。
私のイメージは、そんな感じです。

アンコールでは、「音楽があるってことでみんなとつながっていられる、僕にとっての感謝の意味を曲にしました」という「Preciousness」。
最近のライブではだいたい最後にこの曲を演奏してくれます。あったかくて、こわれそうで、すごくしみてきます。
そして、ダブルアンコールで「Keep Smiling!」

SALTさんが「お客さんの視線がすごいんですよ」と言ってたのですが、初めてSALTさんの音を聞く方が多かったのでしょうか?
でもまぁ、18分にもわたる組曲を集中して聴いてるわけですから、お客さんのほうにも緊張感が漂っていたのかもしれません。

今日の私の席が1列目のど真ん中、SALTさんがステージに立つとまさに目の前、という、少々こっ恥ずかしいような席だったのですが、SALTさんのほうの集中力というか、緊張感もこちらにひしひしと伝わってきました。

足を踏み鳴らし、手を叩き、フィンガースナップを鳴らし、ピアノだけでなく、それらすべてで曲を演奏しているんだなと。
フレーズを口ずさみながら、そのままそれが音になって曲をつむいでいくのって、すごいなぁと思って聴いてました。

それにしても、すでにアルバムに入っているのとは変わってますね。
どこまで行くんでしょうね、この人は。
楽しかったです、SALTさん!
これから聴く方は、お楽しみに。

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ライブレポートアップしました。こちらへどうぞnote

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